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2005年8月14日日曜日

ナデシコの続編 #02

先日、ナデシコの続きらしきお話を見たと書いたのですが、そのお話を見つけたので勝手に引用。
太陽の姫 月の姫

昔々の大昔 空には二人の姫がいた
一人は明朗 快活なる太陽の姫
一人は明晰 大人しげなる月の姫
二人は仲良く天を統べ 人々はつつがなく毎日を暮らした

あるとき
太陽の姫は恋をした 心優しき星飼の若者
姫は彼だけの姫にならんと欲した
天なる姫は皆の姫 一人だけの姫にあらじ
二人は罰を受け 若者は死んだ

泣き伏す太陽の姫に月の姫は言った
「夜より暗き冥府の森にあの若者のタマシイは囚われています」
「行きます 取り戻しに あの人のタマシイ」
二人の姫は星を巡り闇を抜け冥府の門の前まで来た
「タマシイはケガれておぞましき姿になっています」

若者は荒ぶる竜と化していた
「それでも構わない 私があの人を照らします」
太陽の姫は竜に飛びつき 自らの光を解き放った
「私の光はあなたの闇 あなたの光は私の闇」

若者を導いた太陽の姫は光をなくして普通の姫になった
しかし 姫は笑って言う
「いいえ 光はありますよ」

普通の姫は地上で若者と幸せに暮らす
遊びに来た月の姫は人々に湧き立つ光を見た
「はい 光はありますね」
生ける人に光は宿る 自らを照らし人は進む
「だから人よ 疲れたならば私があなたを照らしましょう」
人が疲れて眠る夜 月の姫は今日も優しく照らしています

おしまい

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