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2005年10月11日火曜日

PHSの将来性 #02

前回、PHSは音声重視型にシフトした方がいいと述べたところで力尽きました。今回はもう少し話しを進めたいと思います。簡単に言ってしまえば、データ通信に上限は無いが音声通話には上限があると言う事です。

つい最近、NTTドコモが最大毎秒約14Mの高速サービスを2006年夏に都市部から開始するという記事がありました。それに引き換え現行のPHSは最大で256kです。基本となるサービスに到っては32kbpsという有り様。文字通り桁が違います。しかも数桁(笑)。現在進めている高度化PHSでも、最大1Mいくかいかないかでしょう。元来、高速データ通信を視野に入れてデザインされている3G,3.5G,4G携帯と、通話を主目的にして開発されたPHSとでは勝負にならないのです。そう、高速データ通信では……。

一方、音声通話に目を向けてみると少し話が違ってきます。何故なら音声通話では基準となる音声品質に、ある程度上限が決まっているからです。しかも、PHSは現行の移動体通信の中でも既に最高レベルの品質を誇っているのです。それも、圧倒的に安価に提供できる状態で……。

音声サービスとデータ通信サービスの違いについて考えてみて下さい。ADSLや光ファイバーに代表されるデータ通信分野は正に日進月歩、弱肉強食の世界です。今日は勝利しても明日はどうなるか予測もつかない状況です。それに比べると、音声サービスはそこまで激しくありません。確かに固定電話は携帯電話やIP電話の登場で衰退してきてはいますが、音声品質そのものについては何十年も昔から、それ程変化していないのではないでしょうか? データ通信におけるダイアルアップからADSL、FTTHの通信速度のような変化が……。更に補足すると、むしろIP電話や移動体通信では音声品質が低下しています。

音声サービスにおいて、劇的な変化があるとすれば、それは音声の品質ではなく、通話の定額(低額)化なのです。ウィルコムは移動体通信における音声定額という究極のサービスを低額で始めています。ある意味で音声サービス業での到達点に達したとみて良いのではないでしょうか?

ウィルコムの音声サービスにおいて足りないものがあるとすれば、それはエリアです。これについても話題のナノセルシステムや高感度アンテナの投入によって急ピッチで改善されていくと思われます。また、携帯電話と比べてもマイクロセル方式とDCA方式によるセル設計の容易さといったアドバンテージがあります。

しかしながら、高速データ通信でも携帯キャリアと張り合おうとするならば、全国に16万局あると言われる基地局を入れ替えるくらいの覚悟がなければとてもじゃないですが無理だと思います。そもそも設計思想が違うのですから。それよりは現行の資産を生かしながら無理なく設備投資していくやり方の方が堅実ですよね。

もちろん、データ通信が定額で使えるというのも重要だとは思います。何だかんだ言ってもPC接続が定額なのはPHSだけですから。そういった需要に答える事も大切だとは思います。しかし、個人的にはPHSのデータ通信は社会インフラとしての役割を強めた方が理に適っているのではないでしょうか? 例えば、ガスの定期検診とか自動販売機の売上データ管理のように……。これは10年単位のスパンでインフラを提供して行くという事も含んでいます。

そもそも全国民が持つような音声端末にFTTHクラスのスピードが必要なのかと思います。確かに速いに越した事はありませんが、それよりも音声を定額かつ、安価で使えるほうが重要だと思うのです。音声だけ定額ならば良いという人たちも結構いるような気がします(笑)。

結局、長文になってしまいました。しかも、まとめきれていないし。はてなダイアリーって自動で本文省略してくれる機能ないのですかね? 手動ならあるみたいですけど面倒臭いですから。

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