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2005年12月23日金曜日

W-SIMについて

八剱社長のインタビューが掲載されていましたが、私的なW-SIMついての考察を述べたいと思います。長文なのはご容赦を。正直言いますとW-SIMって微妙なんですよね。確かにスゴイ技術だとは思います。ほぼ全てのPHS機能をあれだけコンパクトに収納しているのは驚異的だとさえ思っています。

しかし、今のままではメリットよりデメリットの方が多いのではないかと邪推しています。それは何故か? 例えばW-SIMのメリットとして1契約でジャケットをいくつも交換できるというものがあります。しかし、これはFOMA等でもSIMカードを用いる事で実現可能です。他にも、音声端末ジャケットとCF型ジャケットを相互に使い分けできるというのもあります。これもSIMカードで実現できますし、わざわざW-SIMを抜き差しするより、音声端末側にUSB機能をつけて繋ぐとか、WX310KのようにBluetoothを搭載して無線でアクセスする方がスマートだと思います。これからWireless USBも出てくる訳ですし。

次に組み込み系への搭載。これについてもわざわざW-SIMを搭載するより、CSCエンジンのような直付けモジュールで事足りる場合が多いのでは? まぁ現行のCSCエンジンは低トラフィック用途に限定されているので、ある程度のトラフィックが必要な場合や通話機能が必要な場合はあてはまりませんが。それにW-ZERO3じゃないですがPDAに通話機能を持たせる必要は無いのでは? データ通信の内蔵は有りだとは思いますが……。やはり携帯電話のようなデザインでないと通話用として適さないのではないでしょうか? あくまで私見ですけど。

次に通信部の切り離しによる開発期間の短縮、及び新規参入の促進。これもPHS機能のモジュール化こそが重要であり、アンテナをも含めた全機能を搭載するW-SIMは高級すぎるのでは? 携帯電話のように1チップ化したパッケージや京セラのPHSエンジンで代替可能だし低コストだと思うのですが。あくまで素人の意見ですけどね。それに音声端末として考えた場合、アンテナまで内包するW-SIMでは少し心許ない気がしますし。デリケートなPHSならば尚更でしょうし。

また、ウィルコムのウェブサイトを見るとW-SIMの用途としてデジカメなどが挙げられていますが、果たしてデジカメに音声機能までいるのかどうか。あるからと言って全ての機能を使う必要もないのでしょうけど。確かに個別にPHS機能を搭載するよりも、W-SIMスロットを載せるだけの方が簡素化できるだろうし、コストもかからないのでしょうがW-SIM自体がローカル規格なのが痛いと思います。それだったらデジカメ等にCFやPCMCIAスロットを載せるか音声端末にBluetoothやWireless USBを搭載してワイヤレスモデムのような扱いにした方がいいと思います。国際的な規格ですし、いずれBluetoothやWireless USBの安価なモジュールチップが開発されるでしょうしね。

以前も書きましたが、これからの携帯電話は国際的なレベルでの低価格化が鍵になると思います。その流れの中でただでさえ数的に劣るPHSが各国で共通化ができていないというのは大きな損失だと思います。一般的な音声端末に限れば中国のようなPIMカードと1チップPHSの取り合わせがベストな気がするのですがいかがでしょうか?

辛口な事を書きましたがW-SIMそのものが悪いとは思っていません。W-SIMが普及して製造コストが格段に下がればメリットになりますし、メーカー、端末ごとの通話、通信のバラツキが少なくなりそうですし特殊用途に特化した端末にも使えそうですしね。例えば携帯電話や次世代PHSへの組み込みなど。ただし気になる事がいくつかあります。それはW-SIMとインセンティブの関係性とW-SIM利用時の料金体系についてです。これについては、その内書くかもしれません。

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