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2006年12月17日日曜日

Free Ryzom!

最近、やる気が無くなっていて重要なニュースをうっかり書かずに忘れてしまうところでした。この前ドリームキャストとゲームキューブのPSOのオンラインサービスが2007年3月31日で終了するというニュースを知りました。その際に、いくつかのニュースサイトで、公式サービスが終了するのならば、いっそのこと、サーバープログラムを公開するか、野良サーバーの使用を認めてほしいという意見が少なからずありました。私なんかもできればそうして欲しいとは思うのですが、商用サービスである以上、現実的にはなかなか認められる意見ではないでしょう。ソース公開はまず無理でしょうし、野良サーバーの使用を黙認してくれる事ぐらいが精一杯でしょうね。それだけでも有り難い事だと思います。

こういう話を聞く度に思う事は、だったら自分達でPSOみたいなゲーム作ればいいじゃんって事ですよね。でも、そんな簡単にできるものじゃないのも事実な訳でして(笑)。そりゃそうですよね。あれだけのゲームを作るのに大変な労力を費している訳ですから。終わるからただでくれって言うのも虫がよすぎる話です。

そこで今、話題になっているのが、今回紹介するThe Free Ryzom Campaignです。私もあまり詳しくはないので、おおまかな説明だけしますが、どうやらフランス産のMMORPGであるRyzomというゲームの製作元が、経営難に陥ってしまったようで、近々破産するようなのです。そうなると、Ryzomの運営・開発もできなくなってしまう訳ですが、この製作元であるNevraxという会社は、FOSS/OSSに対して理解がある会社なようで、このまま二束三文(といっても、個人で買える値段ではない)で、どこかの会社にRyzomの権利を売り払うくらいなら、あのBlenderのように、Ryzomの権利全てをGPL、あるいはOSSに貢献できる形で公開できる事を条件に、OSSコミュニティの人々の寄付によって買い取ってもらいたいらしいのです。

しかも、この公開条件がなかなかすごいみたいです。ゲームのクライアント、サーバーのソースコードは勿論、Ryzomに関するアートワーク等もCCなどのライセンスで公開するみたいです。素晴らしい。更に、このRyzomというゲームは、もともと移植性を考えて設計されているので、DirectXへの依存性は、かなり低く、OpenGL版のクライアントも既にあるみたいです。その他にも、できるだけ移植性が高いライブラリを使用しているので、現在使用している、いくつかの商用ライブラリやツールを、OSS基準のものへと変更する事ができれば、それほど手間をかけずに、LinuxやMacへと移植できるだろうと言われています。現に、彼らが使用しているC++製ツールキットであるNELは、Linux環境で動作するみたいです。これはちょっとあやふやな情報ですけど。

何だかOSSコミュニティ、特にヨーロッパのコミュニティの間では、先のBlenderのソースコード買収と、それに続くBlenderの成功というのが、とても印象に残っているようですね。確かに誇り高い事例だと私も思います。まぁ今回のThe Free Ryzom Campaignの場合は、買収した後にも問題が山積している気もしますけどね。例えばサーバーの運営に関してだとか、ゲームキャラクターのパラメーターに関してとか、個人情報の取扱いに関してだとか。でも、それらを差し引いても、おもしろい試みだとは思います。RyzomクラスのMMORPGがソースコードや、アートワークも含めて、無償公開されるというチャンスは、そうそうあるものじゃないですし。しかも、今回の場合は、実際にRyzomを開発、運営していたメンバーが中心のプロジェクトですし。これは本当に大きなアドバンテージだと思います。

実は、私がこの話を聞いたのは二週間くらい前だったのですが、その時点での寄付金が約50000ユーロでした。一週間前くらいに見たときが約80000ユーロ。そして、現時点では何と、148002ユーロにまで到達していました。伸び率が異常だと思っていたら、今週になって、FSFが60000ドルの寄付をしたらしいのです。FSFでは、このプロジェクトの重要性を考慮し、急遽、Free RyzomキャンペーンのプライオリティをFlash代替プロジェクトであるGnashやOLPCで有名なLinuxBIOSなどと同じく、最高レベルであるHigh Priority Free Software Projectsにまで引き上げたようです。

というのも、このThe Free Ryzom Campaignは期限付きのキャンペーンなのです。しかも、締め切りが「12月19日」までなのです! 正直、もう少し早く記事にしていれば良かったのですが。まぁ私が書いたところで、どうなる事でもないのですけど……。どうやら、最低でも200000ユーロは欲しいらしいので、この記事をお読みになった方で、将来、OSSなMMORPGをやりたい、もしくは自分達でオリジナルゲームを作ってみたい、運営してみたいと思う方がいらしたら、是非とも参加してみてください。ちなみに、実際の寄付はまだ受け付けていないようです。単にいくら出せるかを誓約するだけのようです。だからといって、嫌がらせで法外な金額を書いたりしないで下さいね(笑)。

個人的に、このプロジェクトは興味がありますので、GP2Xのように、引き続き見守っていきたいと思います。どこか大きな国内ウェブサイトが取り上げてくれると良いのですが……。

#YouTube
Free Ryzom Campaign - YouTube
http://youtu.be/_naflL_xzVo



#外部リンク
RYZOM.com: MMORPG, MMO, RPG, Role Playing Games (MMORPGS) :: RPG - MMO :: MMORPG
http://www.ryzom.com/en/index.html

Freeing a MMORPG - updated — Free Software Foundation — working together for free software
http://www.fsf.org/news/free-ryzom

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