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2010年3月14日日曜日

Steam & Source on the Linuxの可能性 #03

前回の続き。何故SteamがMacに対応したのか。webkitの登場やSource Engineの柔軟性の高さといった技術的要因が1つ。iPhoneやiPadといった新規市場への布石。これらの他に、Xbox360の脅威というのがあるのではと個人的には思っています。それは何故か?

前回も説明した通りPC (Windows)とXbox360はDirectXというゲーム用APIをある程度共通して使用出来るという強みがあります。Steamというのは言うまでも無く、PC (Windows)向けのシステムであり、PC (Windows)上で動かすことが絶対条件だった訳です。

ある記事では、PC向けOSのシェアはWindows系が約90%、Mac系が約9%、それ以外のOSがまとめても約1%くらいしかないと書いてありました。これは基本的にはデスクトップ用途なので、サーバー用途等はまた違うと思いますが、それほど間違いがある数字ではないでしょう。

SteamはWindows向けなので、シェアから言えば90%近くのユーザーに使用される可能性がある訳です。実際にはあくまで潜在的な可能性なだけであり、Wikipediaによると「2009年01月18日の時点で、900以上のコンピュータゲームが配信されており、約1500万人のユーザが登録している」また別の記事では「2009年12月で2500万に到達したと発表しました。」と書いてあります。

これは単なるユーザー登録者数の数なので、実際に購入しているユーザー数はもっと低いでしょう。またハードウェアのスペックもまちまちなので、すべてのゲームが遊べるとは限りませんし。

一方、Xbox360の方は「約3700万台以上」(Wikipedia)。これは世界での数字であり、また実際は買い替え需要等で、実際に稼働している数字はだいぶ下がるとは思います。ただ、それでも既にSteamの実数よりは多いと思います。また、ハードウェアのスペックにブレがないのも大きい。つまり、Xbox360用のタイトルは全てのXbox360で動作するという事です。まぁ当たり前ですが(笑)。

Xbox360以前のゲーム機は、ハードウェア的に明らかにPCとは違うレベルのものだったので、カジュアルゲーム以外は競合する事はほぼありませんでした。Wiiなんかは今でもそうですね。また、使われている技術も違うので、完全移植にもかなり時間が掛かる上に、スペック的な違いから一段見劣りするモノになっていました。

Xbox360、PS3以降は、ハードウェア的にもPCと同じレベル(少なくとも解像度)で設計されるようになり、またXbox360に至っては、Windowsと同じゲーム開発技術がかなりの部分流用出来るようになっており、今までWindows向けに開発していたゲームメーカーも移植がし易くなっているようです。

更に言うと、最早据置型ゲーム機の方がPC用ゲームよりもユーザー数が多く、わざわざPC向けに開発するというよりも、据置型がメインになり、そのおこぼれをPC用ゲームとして発売するという状況になってきている訳です。例えば、ゲームコントローラー前提になっていたり。

また、クロスプラットフォームの弊害からか、PCのように無限とも言えるハードウェアスペックに合わせるのではなく、各プラットフォームでも安全に動作する程度のチューニングしかしない、ある意味でヌルイゲームしか開発されなくなってきている訳です。Xbox360のDirectXはPC用の最新版DirectXとは差があるので、最新技術を使ったクロスプラットフォームのゲームというのはまず無理でしょうし。互換性から下位のXbox360ベース、更にはPS3にも対応出来る事が前提のゲーム設計がなされると思いますし。

そうなると、Windows前提であるSteamは苦しくなってくる訳です。何故かというと、いくらPCのハードウェアスペックの方が優れているとはいえ、結局はXbox360前提のゲームしか移植されず、おまけにキーボードとマウスという入力方法よりも、コントローラー前提のゲームスタイルが主流になってくる訳ですから。

まぁ多少グラフィックス面では有利だったり、ユーザーコンフィグでキーボードとマウスに変更は出来るでしょうけど。ただゲーム自体が据置型前提の作りになるので、明確な差異は出なくなるでしょうけど。長くなったので、一旦終了です。

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