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2010年8月18日水曜日

Xreal Engine 情報

Xreal Engine についてのちょっとしたメモです。まず、いままでの「Xreal」プロジェクトは「(FPS)ゲームエンジン」と、そのゲームエンジンを使用したFPSゲームとしての「Xreal」の2つの意味がありました。今回の「ET-XreaL」の発表を機にFPSゲームとしての「Xreal」は開発を終了して、これからはゲームエンジンとしての「Xreal」の開発のみに専念するそうです。ベースとなっている「ioquake3」と同じ手法ですね。

「ioquake3」も自らのプロジェクトではゲームそのものは開発していません。代わりに「ioquake3」を使用したサードパーティがゲームを開発しています。例えばQuake3 Arenaのクローンである「Open Arena」やコミカルな「World of Padman」、西部劇調な「Smokin Guns」、他にも「Tremulous」、「Urban Terror」など多彩なゲームに活用されています。

Xrealの場合は残念ながら意図的にという訳ではなく単に人的リソース不足が中止の原因だそうです。ぶっちゃけモデラーやマッパー(レベルエディター)が集まらなかったって事らしいです。この点は私が最初に見たXrealの記事の時点で懸念されていた事なんですよね。やっぱりオープンソース系ゲームだとどうしてもプログラマー以外の集まりが悪いですからねぇ。問題はコンテンツ(アセット)の不足という事なんでしょう。

「Xreal」がベースとなった「ioquake3」と比べて何処が優れているのかというと、まずはレンダラーの改良による表現力の強化ですね。またGPU依存度が高くなる代わりにVBO等の使用が可能になったという事らしいです。これは単純に高FPSを維持できるようになるみたいです。

またDoom3 (id tech 4)エンジン世代のマップ(BSP)と互換性のあるマップ(XBSP)の採用による表現力の強化。同じくDoom3 (id tech 4)エンジン世代のモデル(MD5)そのものを使用可能なので同じく表現力の強化が可能らしいです。要はDoom3 (id tech 4)エンジン世代と同程度のクオリティを表現可能って事ですね。素晴らしい。

後は、スクリプト用言語として「Lua」を組み込んでいるみたいです。元々、id techはC言語ライクな「QuakeC」と呼ばれるオリジナル言語を組み込んでいるらしいのですが、やはり簡単に使えるスクリプト言語があったほうが楽ですからね。

ベースとなっているioquake3が採用しているSDLやVoIP機能等もそのまま使用可能です。特に書かれていませんがSDL使用によるマルチバイト表示は日本語化の為には必須ですからね。って多分日本語フォントの表示までは可能だと思うのですけど、確認は出来てませんが。ちなみにオリジナルのid techは現行の4まで、日本語フォントは使用不可らしいです。多分ですけど。

まだ完全ではないのですが「Lua」に続いて「Java VM」も組み込んでいる最中らしいです。これは凄い。これには賛否両論があるようですが、このJVM搭載の第一目標は毎度お馴染みの物理演算エンジン「Bullet」のJava実装版である「JBullet」をXrealでも使用可能にする為らしいです。これはどちらかというと概念実証 (Proof of Concept)の類らしいです。しかし実験では実用的に使用可能だったらしい。最近のFPSエンジンに物理演算エンジンは欠かせなくなっているのでXrealもBulletが使えるようになると見栄え的にはいいですけど。

他には、Xrealに実装されるかわかりませんが最近のオープンソース系FPSゲームで話題になっているモデルフォーマットに「IQM(Inter-Quake Model)」というのがあります。これはCubeというオープンソースのゲームエンジンで採用されたモデルフォーマットなのですが、Xrealでも採用されているMD5よりも優れている上に互換性もあるフォーマットらしいので、もしかしたらXrealでも採用されるかもしれません。

既にQuake系ゲームエンジンである「DarkPlaces」や「CRX(Alien Arena)」でも採用されているので、同じQuake系のXrealでも移植は難しくないと思われます。何より、この「IQM」の登場により、微妙にバラバラだったオープンソース系FPSゲームのモデルフォーマットが、別系統である「Cube」系エンジンも併せて統一される可能性が高まりますからね。こうなると、オープンソース系の弱点である「Asset」の不足という問題も一気に解決される「可能性」はあると思います。

#外部リンク
Games that use this Engine | ioquake3
http://ioquake3.org/extras/derivative-games/

Inter-Quake Model (IQM) Format
http://lee.fov120.com/iqm/

JBullet - Java port of Bullet Physics Library
http://jbullet.advel.cz/

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