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2011年1月20日木曜日

CELT + SILK = Opus

昨日の続きです。前回は何かと話題の「WebM」について駄文を書きました。最後に個人的に今一番気になっているコーデックはWebM(VP8)ではないと勿体ぶった言い方をしたのですが、今回はズバリその気になるコーデックについてです。まぁタイトルを見てもらえば、そのものズバリの事が書いてある訳ですが。

「CELT + SILK = Opus」。これですね。まず「CELT」ですが、これはVorbisで有名な「Xiph.Org Foundation」が現在開発中の音声コーデックで、低レイテンシでありながら高音質になるように設計されている野心的なコーデックのようです。素人が誤解を恐れずに書くと、リアルタイムでの双方向通話も出来て、なおかつ高音質な音声も犠牲にしないという欲張りなコーデックですね。まだ未完成ながら、既に「mumble 」といったソフトウェアで使用されるレベルには達しているようです。

もう一つの「SILK」というのは、Skypeが開発した自社製品用の音声コーデックで、こちらも低レイテンシかつ高音質な優れたコーデックなようです。ぶっちゃけ、Skypeで使われてる音声コーデックって事ですね。まぁ私は日頃Skypeを使用していませんので、どのくらい高音質なのかはわかりませんが。

で、「CELT + SILK = Opus」というタイトルでも判るように、どうやらこの2つのコーデックをベースにした新しい音声コーデックがもうすぐリリースされるようなのです。その名も「Opus」。現在IETFで標準化の作業が行われていて、近いうちに承認される見込みなそうなのです。

気になるのは、この「Opus」のライセンスなんです。Xiphが開発しているCELTは間違いなくオープンソースなのですが、Skypeが開発しているSILKは、かなりフリーに近い条件で開発者等に開放されているのですが、完全にオープンソースな訳ではないのですね。気になったので、個人的にチラッと探ってみたところ、どうやらこの「Opus」もオープンソースなライセンスでリリースされるらしいのです! 素晴らしい。これは本当に素晴らしいことだと思います。

ちなみに、SILKな部分が所謂「スピーチ」部分として低ビットレートをカバーし、CELTが音楽の配信にも使える高ビットレートをカバーするように設計されているそうです。ぶっちゃけ、Skypeのような通話用途から、YouTubeやニコニコ動画、その他のインターネットラジオ放送まで幅ひろくカバー出来る万能コーデックって事ですね。他にもゲーム等でも使えるでしょうし。素晴らしい。

とはいえ、実際にオープンソースとして公開されるかはまだ若干の不安がありそうです。というのも、やはりパテントの問題なんですね。特にSkypeのような新興企業はSILKで使用している技術の全てを保有している訳ではないでしょうし。古くからある大企業を敵に回すとそう上手く立ち回れるか微妙な気がします。ただ、VoIP関係では、つい最近GoogleがGlobal IP Solutions(GIPS)という会社を大人買いしてますので協力してもらえれば何とかなるかなとか思ったり。

この事はまたいずれ書きなおすかもしれません。今日はもう遅いのでここまで。

#外部リンク
Opus Audio Codec
http://opus-codec.org/

The CELT ultra-low delay audio codec
http://www.celt-codec.org/

SILK
http://developer.skype.com/silk

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