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2011年9月4日日曜日

Raspberry Pi 面白そう

久々に面白そうなネタを発見したのでメモ。その名も「Raspberry Pi」。全く気づかなかったのですがRaspberry Pi自体は今年の5月頃に既に話題になっていたようですね。最近はオープンソースなゲームばっかり気になってたので全然気づきませんでした(笑)。Raspberry Piっていうのは「The Raspberry Pi Foundation」という非営利組織が主に子供向けのコンピューター学習の為に開発中の超小型PCのようです。何が面白いって、その値段。何と一台25ドル! 今の日本なら2000円以下で買えちゃう値段ですよ。肝心のスペックですが、だいたい以下の通り。
700MHz ARM11
128MB or 256MB of SDRAM
OpenGL ES 2.0
1080p30 H.264 high-profile decode
Composite and HDMI video output
USB 2.0
SD/MMC/SDIO memory card slot
General-purpose I/O
Optional integrated 2-port USB hub and 10/100 Ethernet controller
Open software (Ubuntu, Iceweasel, KOffice, Python)
CPUは最近、独走状態のARM。メモリは128MBと256MBの2種類。まぁARMといってもARM11(ARMv6)の700MHzですから現行の主力であるARM Cortex-A8/A9(ARMv7)と比べるとだいぶ見劣りしてしまいますが……。特にv7世代じゃないとNeonに対応していないので、例えばFlashのようなアプリケーションは走らせることが出来ません。他にも性能面で結構差が出る場面がありますので現行のスマートフォンと比べるとだいぶ劣るのは確かでしょうね。

メモリ2種類ですが256MBの方は10/100Mの有線LANも追加されているそうです。お値段もその分高くて35ドルだそうです。代わりという訳じゃないですが128MBの方は単3電池x4本での駆動が可能らしい? それはそれで魅力的ですね。どちらもUSB2.0 x 2が有りますので無線LANやBluetoothが欲しい場合はUSBドングルで対応という事になりそうです。

フォーラムを覗くと無線LAN内蔵モデルが欲しいという意見が多いですが低価格+低消費電力を維持するには無線LANは高価過ぎるという判断のようです。OpenPandoraもそうですがオープンな環境での無線LAN内蔵はかなりリスクが高いですからね。後で書きますがTIのOMAPのように無線LANも独自で手配出来るSoCならいいんですけど、コイツは違いますので……。

CPUとメモリだけ見れば、そう面白いハードウェアでも無いのですがコイツの面白い所はOpenGL ES 2.0に対応したGPUと1080p30 H.264 high-profileのビデオを再生する事が出来るDSPをも備えている事なんですよね。CPU+GPU+DSPっていう組み合わせ見るとPandoraで使用されているTIのOMAP3に似た感じですね。といってもOMAPのように有名所のGPU/DSPでは無いようですけど。

ここでネタばらしすると、このRaspberry Piというのは「Broadcom BCM2835」というBroadcom社製の未発表SoCを使用している超小型PCなんですね。Broadcom BCM2835でググってもまだ何の情報も出てきませんけど。どうやらこのThe Raspberry PiというプロジェクトはBroadcomの社員が関わっていて主要スタッフに、このBCM2835のGPU担当者がいるらしいです。こうやってみるとTIのOMAP3を使用したBeagleBoardにコンセプトが似ていますよね。アレもTIの社員が関わっていますし。

で、このGPUですが残念ながらバイナリの形での配布になるそうです。といっても他の組み込み系もほぼ同じ形なのですけどねぇ。残念ながらオープンソースドライバーとはなりませんが何らかの形でOpenGL ES 2.0のAPIを開発者が使えるような方向で調整中らしい? DSPの方も今のところ活用するのは難しいが何らかの形で使えるようにはしたいそうです。

GPUと比べると、こちらは上手くいくかは微妙な感じがしますけど。1080pのH.264をデコード出来る程、強力なDSPなので上手く使えるようになると非常に強力な武器になりそうです。Broadcomは「Broadcom Crystal HD/BCM70012」というネットブック向けの拡張カードのドライバー? をオープンソースとして公開している実績があるので個人的にはかなり期待しているのですけどね。確かMPlayerとかで使えた気がするのですけど……。

今調べたらCPUは「ARM1176JZF-S」ですね。Wikipediaによるとコイツは初代iPhone/iPhone3Gで使われてるそうです。Androidで言うとイーモバイルのPocket Wi-Fi S2 (S41HW)クラスですかね。現行のAndroidでも普及機クラスの性能が25/35ドルで手に入ると考えると結構凄い気がしますね。まぁFlashが使えないのと携帯電話機能やGPS/Wifi/速度センサー等は無いですけど。あぁ不確定情報ですが任天堂の3DSもARM11が使われてるらしいですね。構成がまるで違うので、参考にはならないでしょうけど。

今思い出しましたがプロトタイプの写真でUSBスティックくらいの大きさのモックが出ていましたが実際の製品はもう少し大きくて名刺大くらいでそれなりの厚みがあるそうです。まぁUSBx2やHDMI/TV出力等のコネクタがありますので、どうしたって大きくなりますけど。BeagleBoardくらいかそれより小さいくらいですかね。ちなみに最初期はケース無しですが要望が多ければケースも販売する予定はあるそうです。

どちらにしろ二次ロット以降まで待った方が一般人は良さそうですね。どうしても待てない人は特攻するのもいいでしょうが。なんたって安いですからねぇ(笑)。あとデモとしてQuake3を動かしている動画がありました。詳細はわかりませんがデモモードで平均15FPSくらいですかね。正直デモモードでこのスピードだと実際にプレイ可能なのかは人に因るでしょうが動作デモとしては結構インパクトありますよね。25ドルでここまで動きゃねぇ?

あとOS関連ですが古い記事だとUbuntuで動作って書いてありますが現状だとDebianでLXDEが推奨環境だそうです。説明はされていませんがUbuntuはARMのサポートをARMv7世代に絞っているので残念ながらRaspberry Piで使用しているARMv6(ARM11)では非推奨なのかもしれませんねぇ。まぁARMのサポートはあまりに煩雑過ぎてリーナスも困ってるぐらいなのでこれからの標準であるARMv7に絞るのは妥当な判断ではあるのですけど……。

肝心の発売日ですが今の予定では今年の11月頃になりそうとの事。日本から買えるのかという問題ですが一応説明を読むと世界対応という事と最低一台からでも購入可能との事なので送料はともかく日本からも買えることは可能みたいですね。出来ればBeagleBoardのように簡単に注文できるようになると嬉しいのですけど。このRaspberry Piは、これからもチェックしていきたいと思います。

#YouTube
Raspberry Pi - Quake 3 demo - YouTube
http://youtu.be/e_mDuJuvZjI



#外部リンク
Raspberry Pi | An ARM Linux box for $25. Take a byte!
http://www.raspberrypi.org/

RaspberryPiBoard - eLinux.org
http://elinux.org/RaspberryPiBoard

キーホルダーにも付けられる超小型PC–Raspberry Piはこれを25ドルで売り出すつもりだ
http://jp.techcrunch.com/archives/20110505raspberry-pi-a-25-bare-bones-pc-that-fits-on-your-keychain/

[Phoronix] Broadcom Crystal HD Support For MPlayer, FFmpeg
http://www.phoronix.com/scan.php?page=news_item&px=ODk2Ng

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