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2011年10月28日金曜日

Ubuntu本家版と日本語 Remix CD版との違い?

最近めっきり秋めいてきたせいか随分と冷え込んできました。考えてみれば今年もあと2ヶ月ちょいですものね。月日が経つのは早いものです。先日目立たくリリースされたUbuntu 11.10 「Oneiric Ocelot」ですが、いつも通りUbuntu Japanese Teamからも「日本語 Remix CD」がリリースされました。

今まではテスト以外i386版を使用していたので、ありがたく日本語 Remix CDを使ってインストールしていたのですが、今回は思い切ってAMD64版をインストールしてメインデスクトップとして使っています。ですので残念ながら日本語 Remix CDは活用していません。まぁインストール後にマニュアルでいくつかのリポジトリを追加すればほぼ同じ環境を作る事は可能ですけど。

せっかくなので本家Ubuntuと日本語 Remix CDの違いについて、自分なりに情報を整理してみたいと思います。といっても、いつも通り何の知識も技術もない素人の考えた結果ですので、もしかしたら大恥を書く事になるかもしれません。その点はご容赦願います:-P まずは日本語 Remix CDの定義についてから。これはJapanese Teamのウェブサイトに書かれてる通りですね。以下引用。
Ubuntuは、できる限り多くの言語に対応すべく国際化が進められており、もちろん日本語での利用も可能です。Japanese Teamでは、Ubuntu日本語サポートをより良いものとする活動を進めていますが、他の言語環境に悪い影響を与えてしまう変更が必要であるなどの理由で、現段階ではオリジナルのUbuntuに含めることが難しい修正が必要な場合もあります。
そこでJapanese Teamでは、現在のところUbuntuに追加できていない修正を加えたパッケージ、およびそれらのパッケージを含んだDesktop CDを作成・配布しています。このJapanese Teamのパッケージを含むCDイメージを、オリジナルのUbuntuと区別するために「日本語 Remix CD」と呼んでいます。
次に具体的な変更点? これも以下引用。
日本語に関する問題への対応

文字エンコーディング
UbuntuではUTF-8が標準的な文字エンコーディングとして使われていますが、日本語の文字エンコーディングとしては、シフトJIS、ISO-2022-JP(JIS)、EUC-JPも広く用いられています。これらの文字エンコーディングは、用途によって「事実上の標準」となっています。例えば、メールにはJISが広く使われており、他の文字エンコーディングの日本語メールを正しく表示できないメールソフトや携帯電話が数多く存在します。また、ZIPアーカイブに含まれているファイルの名前やパスワードは、多くの場合シフトJISです。日本語専用の文字エンコーディングは、互いに、あるいは他の言語で利用されている文字コードと重複しているので、いくつかのアプリケーションで文字化けが発生することがあります。日本語ローカライズ版には、この文字エンコード混用の問題に対処したパッケージが含まれています。この修正は日本語環境では便利ですが、他の言語環境では正しく動作しない可能性があります。

Desktop CDの日本語サポート
UbuntuのDesktop CDには、容量上の制限から完全な日本語サポートが含まれていません。そこで、完全な日本語サポートを搭載したUbuntu Desktop 日本語 Remix CDを提供しています。とくに、Desktop CDで日本語環境を試してから導入するかを決めたい方には便利でしょう。また、UbuntuのDesktop CDをカスタマイズして日本人向けに配布したいと考えている方は、このCDイメージを利用すれば作業が簡単になるでしょう。

その他の追加パッケージ

上記の他にも、日本語環境の構築を簡単にするためのパッケージ、日本で特に人気の高いソフトウェアのパッケージ、プロプライエタリなソフトウェアのインストールを補助するパッケージなどを配布しています。
要するに日本語独自の問題に対処する為の変更を加えたパッケージとプロプライエタリの為に、公式リポジトリに収容できないパッケージの追加が可能って事でしょうかね。本文から分かる具体的なパッケージは文字コードを修正したZIP関係のパッケージと、メール関連のパッケージといったところでしょうか。

あとは個別パッケージというより日本語環境で使うために調整されたデスクトップ環境自体の提供といった所ですかね。それとプロプライエタリなパッケージでしょうか。次は具体的な追加方法。Japanese Teamのウェブサイトに書いてある通り、本家版UbuntuにJapanese Team提供のリポジトリをAPT-LINEに追加します。
方法2・Japanese Teamのパッケージレポジトリを追加する
オリジナル版のCDでインストールを行った環境に、次の手順でJapanese Teamのリポジトリを追加することができます。

[アプリケーション]-[アクセサリ]-[端末]を開きます。サーバ版を使用している場合は、ログインしてコマンドプロンプトを表示させます。

以下のコマンドを実行し、GPG鍵とレポジトリを追加します。

Ubuntu 11.10の場合:
wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja-archive-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-jp-ppa-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/oneiric.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list
sudo apt-get update
方法1は日本語RemixCDそのものを使う方法なので、今回は方法2を選択します。具体的には「http://archive.ubuntulinux.jp」とPPAの「PPA for Ubuntu Japanese Team」の2つのリポジトリを追加する事です(だと思います)。ここからが本題。では、この2つのリポジトリを追加する事で何が追加されるのか?

調べ方はいくつかあるでしょうが、私は「Synaptic Package Manager」で調べました。今回の11.10からデフォルトでインストールされていないのが残念ですけど。以下にスクリーンショットを掲載します。別にモザイク処理する必要もなかったのですが、ちょっとGIMPの練習も兼ねてやってしまいました:-P 

#Picasa
まずは「http://archive.ubuntulinux.jp」

ちょっと判りづらいですが追加パッケージは「lha-sjis」の32/64bit版の2つのようですね。私の確認した限りではコレだけのようです。

次に「PPA for Ubuntu Japanese Team」。

こちらは「unzip」の32/64bit版の2つと「ubuntu-defaults-ja」のみなようです。「lha-sjis」と「unzip」は、名前の通りLHAとZIP形式の日本語(S-JIS)対応版パッケージですね。これは解りやすいです。

問題はもう一つのパッケージ「ubuntu-defaults-ja」です。




説明文には「This package contains customized default settings.」とあるので基本的にはデフォルト設定を弄るモノらしい? 依存関係からみると「KASUMI」というAnthy向けの個人辞書管理ツールがインストールされるようです。またインストール済みファイルから推測すると「/usr/lib/firefox-addons/distribution/distribution.ini」が新たなモノに書き換えられるみたいです。

他に「/usr/share/ubuntu-defaults-ja」にも新たに何かが追加されてるみたいですね。docは説明文なので割愛します。まず「/usr/lib/firefox-addons/distribution/distribution.ini」ですが、これはFirefoxの設定ファイルのようで、確かめたところ、以下のような変更が加えられているようです。

デフォルトのdistribution.ini

変更後

どうやらJapanese Teamのウェブサイトと日本語フォーラムのURIがブックマークメニューに追加されるだけみたいです。次に「/usr/share/ubuntu-defaults-ja」。

これは「hooks」というディレクトリと「Keyboard.txt」「Langpacks.txt」「Language.txt」という、3つのテキストファイルが追加されるみたいです。この3つのテキストには、それぞれ「jp」「ja complete」「ja」と書かれてありました。具体的な役割は私にはわかりません。hooksというディレクトリには「chroot」というファイルがありました。よくわかりませんがインストール時のライブCDをフックするモノですかね? 内容的にこの前書いた日本語フォントの修正が目的でしょうか? 違っていたらごめんなさい:-P 

長ったらしく書きましたが、私が気付いた変更点は以上です。まとめるとZIPとLHAの文字化け修正パッケージと前回書いた日本語フォントの表示修正の3点でしょうか? 随分少ないようにも思いますがコレは今回の11.10だからだと思います。というのも、今まで公式リポジトリには入っていなかったAdobeのパッケージ「Adobe Readerの日本語版」が本家の「パートナー」リポジトリに直接収容されるようになったりとかJapanese Teamのリポジトリにしか置いていなかったパッケージ「Umeフォント」等が公式リポジトリに収容されたりといった事だと思います。

以前はSkype等も本家リポジトリにはありませんでしたからね。そう考えるとようやく日本語環境も本家側で賄えるようになってきたという事なのかもしれません。言い換えるとJapanese Teamの皆さんの努力がようやく実り始めたという事なのかもしれません。そういう意味では本家に取り入れられるようになって、ようやく日本語版の役割も一段落ついたという事なのかもしれませんね:-)

しつこいようですが、これは適当に素人が考えた結論であって実際のところはどうなのかわかりません。また実際の変更点は他にもあるのかもしれません。暇つぶしの読み物程度とお考え下さい。何かおかしい点がありましたら優しくご指摘願います:-P

#追記
引用文で書かれているメール云々ですが、これもUbuntu 11.10からデフォルトのメールクライアントが「Evolution」から「Thunderbird」に変更になったので、問題が解決したのかな? 最近はずっとGmailなんでメールクライアントは常用していなかったり。

#外部リンク
Ubuntuの日本語環境 | Ubuntu Japanese Team
http://www.ubuntulinux.jp/products/JA-Localized

PPA for Ubuntu Japanese Team : “Ubuntu Japanese Team” team
https://launchpad.net/~japaneseteam/+archive/ppa

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