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2011年10月28日金曜日

Ubuntu本家版と日本語 Remix CD版との違い?

最近めっきり秋めいてきたせいか随分と冷え込んできました。考えてみれば今年もあと2ヶ月ちょいですものね。月日が経つのは早いものです。先日目立たくリリースされたUbuntu 11.10 「Oneiric Ocelot」ですが、いつも通りUbuntu Japanese Teamからも「日本語 Remix CD」がリリースされました。

今まではテスト以外i386版を使用していたので、ありがたく日本語 Remix CDを使ってインストールしていたのですが、今回は思い切ってAMD64版をインストールしてメインデスクトップとして使っています。ですので残念ながら日本語 Remix CDは活用していません。まぁインストール後にマニュアルでいくつかのリポジトリを追加すればほぼ同じ環境を作る事は可能ですけど。

せっかくなので本家Ubuntuと日本語 Remix CDの違いについて、自分なりに情報を整理してみたいと思います。といっても、いつも通り何の知識も技術もない素人の考えた結果ですので、もしかしたら大恥を書く事になるかもしれません。その点はご容赦願います:-P まずは日本語 Remix CDの定義についてから。これはJapanese Teamのウェブサイトに書かれてる通りですね。以下引用。
Ubuntuは、できる限り多くの言語に対応すべく国際化が進められており、もちろん日本語での利用も可能です。Japanese Teamでは、Ubuntu日本語サポートをより良いものとする活動を進めていますが、他の言語環境に悪い影響を与えてしまう変更が必要であるなどの理由で、現段階ではオリジナルのUbuntuに含めることが難しい修正が必要な場合もあります。
そこでJapanese Teamでは、現在のところUbuntuに追加できていない修正を加えたパッケージ、およびそれらのパッケージを含んだDesktop CDを作成・配布しています。このJapanese Teamのパッケージを含むCDイメージを、オリジナルのUbuntuと区別するために「日本語 Remix CD」と呼んでいます。
次に具体的な変更点? これも以下引用。
日本語に関する問題への対応

文字エンコーディング
UbuntuではUTF-8が標準的な文字エンコーディングとして使われていますが、日本語の文字エンコーディングとしては、シフトJIS、ISO-2022-JP(JIS)、EUC-JPも広く用いられています。これらの文字エンコーディングは、用途によって「事実上の標準」となっています。例えば、メールにはJISが広く使われており、他の文字エンコーディングの日本語メールを正しく表示できないメールソフトや携帯電話が数多く存在します。また、ZIPアーカイブに含まれているファイルの名前やパスワードは、多くの場合シフトJISです。日本語専用の文字エンコーディングは、互いに、あるいは他の言語で利用されている文字コードと重複しているので、いくつかのアプリケーションで文字化けが発生することがあります。日本語ローカライズ版には、この文字エンコード混用の問題に対処したパッケージが含まれています。この修正は日本語環境では便利ですが、他の言語環境では正しく動作しない可能性があります。

Desktop CDの日本語サポート
UbuntuのDesktop CDには、容量上の制限から完全な日本語サポートが含まれていません。そこで、完全な日本語サポートを搭載したUbuntu Desktop 日本語 Remix CDを提供しています。とくに、Desktop CDで日本語環境を試してから導入するかを決めたい方には便利でしょう。また、UbuntuのDesktop CDをカスタマイズして日本人向けに配布したいと考えている方は、このCDイメージを利用すれば作業が簡単になるでしょう。

その他の追加パッケージ

上記の他にも、日本語環境の構築を簡単にするためのパッケージ、日本で特に人気の高いソフトウェアのパッケージ、プロプライエタリなソフトウェアのインストールを補助するパッケージなどを配布しています。
要するに日本語独自の問題に対処する為の変更を加えたパッケージとプロプライエタリの為に、公式リポジトリに収容できないパッケージの追加が可能って事でしょうかね。本文から分かる具体的なパッケージは文字コードを修正したZIP関係のパッケージと、メール関連のパッケージといったところでしょうか。

あとは個別パッケージというより日本語環境で使うために調整されたデスクトップ環境自体の提供といった所ですかね。それとプロプライエタリなパッケージでしょうか。次は具体的な追加方法。Japanese Teamのウェブサイトに書いてある通り、本家版UbuntuにJapanese Team提供のリポジトリをAPT-LINEに追加します。
方法2・Japanese Teamのパッケージレポジトリを追加する
オリジナル版のCDでインストールを行った環境に、次の手順でJapanese Teamのリポジトリを追加することができます。

[アプリケーション]-[アクセサリ]-[端末]を開きます。サーバ版を使用している場合は、ログインしてコマンドプロンプトを表示させます。

以下のコマンドを実行し、GPG鍵とレポジトリを追加します。

Ubuntu 11.10の場合:
wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja-archive-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-jp-ppa-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/oneiric.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list
sudo apt-get update
方法1は日本語RemixCDそのものを使う方法なので、今回は方法2を選択します。具体的には「http://archive.ubuntulinux.jp」とPPAの「PPA for Ubuntu Japanese Team」の2つのリポジトリを追加する事です(だと思います)。ここからが本題。では、この2つのリポジトリを追加する事で何が追加されるのか?

調べ方はいくつかあるでしょうが、私は「Synaptic Package Manager」で調べました。今回の11.10からデフォルトでインストールされていないのが残念ですけど。以下にスクリーンショットを掲載します。別にモザイク処理する必要もなかったのですが、ちょっとGIMPの練習も兼ねてやってしまいました:-P 

#Picasa
まずは「http://archive.ubuntulinux.jp」

ちょっと判りづらいですが追加パッケージは「lha-sjis」の32/64bit版の2つのようですね。私の確認した限りではコレだけのようです。

次に「PPA for Ubuntu Japanese Team」。

こちらは「unzip」の32/64bit版の2つと「ubuntu-defaults-ja」のみなようです。「lha-sjis」と「unzip」は、名前の通りLHAとZIP形式の日本語(S-JIS)対応版パッケージですね。これは解りやすいです。

問題はもう一つのパッケージ「ubuntu-defaults-ja」です。




説明文には「This package contains customized default settings.」とあるので基本的にはデフォルト設定を弄るモノらしい? 依存関係からみると「KASUMI」というAnthy向けの個人辞書管理ツールがインストールされるようです。またインストール済みファイルから推測すると「/usr/lib/firefox-addons/distribution/distribution.ini」が新たなモノに書き換えられるみたいです。

他に「/usr/share/ubuntu-defaults-ja」にも新たに何かが追加されてるみたいですね。docは説明文なので割愛します。まず「/usr/lib/firefox-addons/distribution/distribution.ini」ですが、これはFirefoxの設定ファイルのようで、確かめたところ、以下のような変更が加えられているようです。

デフォルトのdistribution.ini

変更後

どうやらJapanese Teamのウェブサイトと日本語フォーラムのURIがブックマークメニューに追加されるだけみたいです。次に「/usr/share/ubuntu-defaults-ja」。

これは「hooks」というディレクトリと「Keyboard.txt」「Langpacks.txt」「Language.txt」という、3つのテキストファイルが追加されるみたいです。この3つのテキストには、それぞれ「jp」「ja complete」「ja」と書かれてありました。具体的な役割は私にはわかりません。hooksというディレクトリには「chroot」というファイルがありました。よくわかりませんがインストール時のライブCDをフックするモノですかね? 内容的にこの前書いた日本語フォントの修正が目的でしょうか? 違っていたらごめんなさい:-P 

長ったらしく書きましたが、私が気付いた変更点は以上です。まとめるとZIPとLHAの文字化け修正パッケージと前回書いた日本語フォントの表示修正の3点でしょうか? 随分少ないようにも思いますがコレは今回の11.10だからだと思います。というのも、今まで公式リポジトリには入っていなかったAdobeのパッケージ「Adobe Readerの日本語版」が本家の「パートナー」リポジトリに直接収容されるようになったりとかJapanese Teamのリポジトリにしか置いていなかったパッケージ「Umeフォント」等が公式リポジトリに収容されたりといった事だと思います。

以前はSkype等も本家リポジトリにはありませんでしたからね。そう考えるとようやく日本語環境も本家側で賄えるようになってきたという事なのかもしれません。言い換えるとJapanese Teamの皆さんの努力がようやく実り始めたという事なのかもしれません。そういう意味では本家に取り入れられるようになって、ようやく日本語版の役割も一段落ついたという事なのかもしれませんね:-)

しつこいようですが、これは適当に素人が考えた結論であって実際のところはどうなのかわかりません。また実際の変更点は他にもあるのかもしれません。暇つぶしの読み物程度とお考え下さい。何かおかしい点がありましたら優しくご指摘願います:-P

#追記
引用文で書かれているメール云々ですが、これもUbuntu 11.10からデフォルトのメールクライアントが「Evolution」から「Thunderbird」に変更になったので、問題が解決したのかな? 最近はずっとGmailなんでメールクライアントは常用していなかったり。

#外部リンク
Ubuntuの日本語環境 | Ubuntu Japanese Team
http://www.ubuntulinux.jp/products/JA-Localized

PPA for Ubuntu Japanese Team : “Ubuntu Japanese Team” team
https://launchpad.net/~japaneseteam/+archive/ppa

2011年10月22日土曜日

本家Ubuntuの日本語表示問題 Ubuntu 11.10編

ようやく楽しみにしていたUbuntu 11.10「Oneiric Ocelot」がリリースされましたね。今回は思い切ってAMD64版をインストールしてみたのですが何か相変わらず日本語フォントが汚い……。Beta 2 の時点でVirtualBox上で試した時は、ここまでおかしな表示じゃなかった気がしたのですが実際汚いモノはしょうがない。何とか常用できるレベルまで頑張ってみようと思い立ちました。以前から本家Ubuntuの日本語フォントが汚いは個人的に気になっていましたしね。

具体的にどうするか? 以前の解決方法はプリインストールされている韓国語フォント? 「ttf-unfonts-core」をアンインストールするという方法を採りましたが、今回は前回とは違う方法を模索してみました。とか偉そうな事を書きましたが今回は簡単に解決のヒントが見つかりました。というか書いてありました:-) 「Ubuntu Weekly Topics」の最新記事がそれです。下手に説明するより本家を見てもらった方が早いのですが該当箇所を引用させていただきます。
すでに11.10(ubuntu.comからリリースされたもの)をインストールしている場合は,リポジトリを追加することで同等の環境にすることもできます。厳密には,利用するフォントの優先順を制御するために/etc/fonts/conf.d/69-language-selector-ja-jp.confの以下3行(confファイルの6〜8行目)を削除する必要がありますが,Qtを利用したソフトウェア以外では顕在化しないため,この処理は必須ではありません(注2)。69-language-selector-ja-jp.confへの修正はPrecise(12.04 LTS)向けの公式な修正として提案し,通ればOneiricにもSRUをかける予定なので,Pや「近い将来の」Oneiricではこうした面倒な修正を加えることなく利用できるようになる見込みです(注3)。
これだけです。記事では「/etc/fonts/conf.d/69-language-selector-ja-jp.conf」となっていますが本家版には該当ファイルが無かったので「/etc/fonts/conf.avail/69-language-selector-ja-jp.conf」を直接書き換えました。多分問題ないと思いますが、もしかしたら問題が発生するかもしれません。最後に「sudo fontconfig-voodoo -s ja_JP」を行わないと反映されないようです。忘れずに行って下さい。

記事によると上手く行けば12.04のリリースからは本家に取り入れられる可能性があるらしいので、次期Ubuntuからは本家でも日本語フォント問題は解決するかも知れませんね:-) と、いいたいところなのですが、実はそうでもないかもしれません。確かにこの修正でかなりの部分で日本語フォントのおかしな点は修正されているようなのですが残念ながら、一部のウェブサイトではまだおかしいところがあるようなのです。例えば「YouTube」とか。あと記事によると「Qtを利用したソフトウェア」以外は顕在化しないという事ですがそうでもないような。わかりません。

仕方ないので、前回と同じ手法も併用しました。「ttf-unfonts-core」をアンインストールです。一応これでYouTubeの日本語フォントは正常になったような気がしますが、どこかで影響が出ているかもしれません。話によるとYouTubeはHTMLの書式がいい加減なので、このような変なフォントの描画になってしまうという事でしたがttf-unfonts-coreをアンインストールして治るというのはシステム側にもなにかあるのかもしれないなぁと、個人的には思うのですけどね。システムというかどちらかというと「ttf-unfonts-core」側ですかね:( まぁ実際のところは何が原因なのかわかりませんけど。

それと最後に、この方法はUbuntu以外の派生Distributionでも有効らしいです。といっても「Lubuntu」しか試してませんけど。Ubuntuのi386版は日本語版があるので、こんな面倒な事をしなくても済みますが64bit版や派生Distributionは独自に行わないといけませんからね。これでだいぶ日本語で使うのが楽になると思います。

#追記
確証はありませんが写真見てると、フォント自体は関係なくて描画方法がおかしいのかなぁ? YouTubeの方はフォントが混在しているのが問題っぽいですけど。今気付いたけどVirtualBoxでもUnity動かせるんですね。前回試した時はUnity 2Dだけだった気がするんですが:-)

#Picasa




ログイン画面 適用前

ログイン画面 適用後

Unity 適用前

Unity 適用後







おまけ:-) 「パートナー」リポジトリにチェックすると、Adobeの製品等が簡単にインストール出来るようになります。

「ttf-unfonts-core」をアンインストール前

こんな感じでアンインストール

「ttf-unfonts-core」をアンインストール後

Lubuntu 11.10


#追記
今確認したら、もっと手軽な解決法が書いてありました。以下のコマンドを打つだけです:-)
sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/fonts.conf.d/oneiric-69-language-selector-ja-jp.conf -O /etc/fonts/conf.avail/69-language-selector-ja-jp.conf
sudo fontconfig-voodoo -s ja_JP

#外部リンク
Ubuntu Weekly Topics:2011年10月21日号 Ubuntu 11.10 Japanese Remixのリリース・11.10の紹介記事各種・Preciseの開発開始・Ubuntu Open Week・Ubuntu Hardware Summit・UWN#236|gihyo.jp … 技術評論社
http://gihyo.jp/admin/clip/01/ubuntu-topics/201110/21

Ubuntu Weekly Topics:2011年10月28日号 12.04 LTSのサポート期間・11.10日本語Remixと64bit版・Vodacom Webbook・Wartyから7年・UWN#238|gihyo.jp … 技術評論社
http://gihyo.jp/admin/clip/01/ubuntu-topics/201110/28

[ubuntu-jp:3903] Ubuntu 11.10 の日本語環境に関する追加情報
https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-jp/2011-October/003902.html

#内部リンク
BLOG.MINAWA.NET: 本家Ubuntuの日本語表示問題
http://blog.minawa.net/2010/08/ubuntu_11.html

2011年10月14日金曜日

HuluをLinuxで堪能する方法

さてさて待望のUbuntu 11.10 oneiric ocelotが無事リリースされたのを記念して皆様に役立つ小技を1つ。先日、日本でも「Hulu(フールー)」というアメリカの動画配信サービスがスタートしました。このHuluの動作確認環境をよく見るとWindows、Macと並んで「Linux」の文字が。どうやらクライアントにAdobe Flashを使っている関係で図らずも我らがLinuxでもサービスが受けられるみたいです。

実はスタート初日に一度試してみたのですが、その際は動画の再生は可能でも日本語字幕が文字化けで全然使い物にならなかったりしていました。あれからだいぶ経ったのでそろそろ修正されたかなと思って再度試してみたのですが残念ながら前回と同じ結果でした。何とかならないかと思って軽く調べてみたら公式サイトに以下のような注意書きが……。
私は、Linuxを使用しています。なぜ文字化けするのですか?

Linuxをご利用されております場合、弊社のサイトをご利用いただくにあたり、下記からお一つをインストールしていただく必要がございます。

ヒラギノ角ゴシック ProN(Mac)
メイリョウ(Windows 7)
MS Pゴシック
Osaka-Sans Serif
Sans Serif
:-( 今までこのような解決法が存在したのかという衝撃を受けたのですが、まずは言われたとおりにMS Pゴシックを「一時的」にインストールしてみました。Linuxを常用している方ならご存知だと思いますが商用フォントの取り扱いは非常にシビアでライセンス的に言えば自分が所有しているWindowsからのコピーもグレイどころかブラックな領域なんですよね。

今回は実験の為に一時的にインストールしましたけど。心情的にはこのようなやり方は非常に心苦しかったのですが一応やってみた訳です。その結果……「失敗」。やり方が悪かったのかもしれませんがインストール前と何も変わりませんでした。

この方法では、どちらにしろ万人に受け入れられる方法では無いので他のやり方を模索してみました。すると日本のUbuntuフォーラムにそのものズバリの質問が。要約すると以下のパッケージをインストールすれば大丈夫だとの事。
cmap-adobe-cns1 - CMaps for Adobe-CNS1
cmap-adobe-gb1 - CMaps for Adobe-GB1
cmap-adobe-japan1 - CMaps for Adobe-Japan1
cmap-adobe-japan2 - CMaps for Adobe-Japan2
ttf-kochi-mincho - Kochi Subst Mincho Japanese TrueType font without naga10
結果からいうとビンゴ。ようやく日本語字幕が見られるようになりました。けど、何かフォントの品質が……。せっかくならもっと綺麗なフォントで番組を楽しみたい! ということで少々荒技ながら以下の方法に切り替え。まず上で書かれているパッケージですが全て入れても良いですが、私が試して見たところデフォルトで「cmap-adobe-japan1」はインストールされており他のcmapパッケージは敢えて入れなくとも大丈夫でした。入れておいて損は無いでしょうけど。

肝心なのは最後の「ttf-kochi-mincho」。このパッケージを入れるとHuluの日本語字幕が文字化けしなくなります。ちなみに「ttf-kochi-mincho-naga10」パッケージでも代用出来ます。ついでにこれらのフォントパッケージをインストールすると釣られて「ttf-sazanami-mincho」もインストールされてしまいますが、これは後からアンインストールしても問題ありませんでした。まぁ気にするほどでも無いですけど。

ここからが本番。apt-get installで「ttf-kochi-mincho」をインストールした後に、このフォントが収容されているディレクトリに移動します。ディレクトリパスは「/usr/share/fonts/truetype/kochi/」です。すると「kochi-mincho.ttf」と「kochi-mincho-subst.ttf」の2つのttfファイルが存在しています。

そのうち「kochi-mincho.ttf」は「kochi-mincho-subst.ttf」へのシンボリックリンクですので無視します。で、この「kochi-mincho-subst.ttf」を自分が好きなフォントと入れ替えちゃえばHuluの日本語字幕を好きなフォントで見る事が出来ちゃいます。具体的な例としては以下のような感じです。

$ sudo cp /usr/share/fonts/truetype/takao/TakaoPGothic.ttf /usr/share/fonts/truetype/kochi/kochi-mincho-subst.ttf
この例ではTakao Pゴシックに変更しています。これはUbunntuにインストールされているフォントの例ですが、別に用意したフォントでも大丈夫です。私はM+フォントとIPAフォントの合成フォントである「MigMixフォント」を使っています。最後にそれぞれのスクリーンショットを貼り付けておきますので参考にしてください:-)

ちなみに何でこんな面倒くさい事になっているかというと、どうやらAdobe FlashのLinux版のデフォルトフォント? が東風フォントで固定されているからみたいなんですが、詳細はわかりません。IPAフォントがフリーになる前のLinuxでは東風フォントがデフォルトのフォントの座にいたのですがその後、重大なライセンス違反が判明して一時期混乱状態になったと記憶しています。運悪く? その後にAdobe側がLinuxの日本語フォントに興味が無かったのか、何の対策も講じられないまま、今に至っているのかもしれませんね。

一番良いのはAdobe Flashの日本語フォント指定をメンテナンスされていない東風フォントから現在主流のIPAフォント(Takaoフォント)に切り替えてくれる事な気がしますが、あくまで素人の意見なので何が問題があるのかもしれません。次善策としてはディストリビューション側で東風フォントをIPAフォント等のダミーパッケージにするとか。あるいは名前だけ東風フォントで中見はIPAフォントみたいな力技で解決とか。東風フォントVer.2みたいな:-)

最後になりましたが、あくまで素人が適当に考えた解決法ですので、このやり方で何らかの不具合が発生しても当方は責任は持てません。ご自分の判断でお試し下さい:-) Ubuntu 11.10で思う存分、海外ドラマを堪能してみるのも一興かもしれませんね。では。

#Picasa
Huluデフォルト。文字化け中。

Hulu+東風フォント。文字化け修正。

Hulu+TakaoPゴシック。だいぶ綺麗になった

Hulu+MigMixフォント。見やすい:-)

#外部リンク
Hulu - ハリウッドの人気映画やテレビ番組がお手軽に見放題
http://www.hulu.jp/

Hulu Linux(リナックス)をご利用の方
http://www.hulu.jp/support/article/20454542#ans1

Ubuntu日本語フォーラム / Hulu利用時の文字化けについて
https://forums.ubuntulinux.jp/viewtopic.php?id=12017

M+とIPAの合成フォント
http://mix-mplus-ipa.sourceforge.jp/

#追記 2012/04/17
値下げの影響か、最近この記事の閲覧が増えているようです。大変ありがたいのですが、どうやら今現在は上記の方法を取らなくとも綺麗な字幕で見られるみたい? Wine関係で、フォントがごちゃまぜ状態なのでデフォルトのUbuntuだと、どのようになるのか確認出来ていませんけど……。もうすぐ、12.04がリリースされるので、また後日検証したいと思っています。

#追記 2012/04/28
Ubuntu 12.04で試して見ましたが、デフォルトだと、まだ文字化けするみたいですね:-( 残念。

2011年10月11日火曜日

Desura Linux Beta を試す

もう少しでUbuntu 11.10がリリースされますが個人的に楽しみにしていた、もう一つのプロジェクトもベータ版ながらリリースされたようです。以前も取り上げた「Desura」というSteamライクなゲーム配信プラットホームです。最初は怖かったのでVirtualBox上のUbuntu 11.10にインストールしました。

仮想上ながら私が予想していたよりもスムーズに動いており実際のゲーム起動以外は特に問題無く動作していたので思い切ってメイン環境(Ubuntu 11.04)にもインストールしてみました。仮想環境だと流石に実ゲーム特にOpenGLを使用したゲームは問題が多すぎますからね。というか実際動かしてみたら完全にフリーズしてしまいましたし。

インストールしたついでに、いくつかスクリーンショットを撮ってみました。ベータ版との事ですが思っていたよりも安定している印象です。1GB近くあるゲームをダウンロードしていた際に途中でエラーが出てしまったり組み込まれたウェブブラウザーでFlashの動画を再生していると高確率でプラグインが見つからなくなったりといった不具合もありますが取り敢えずゲームをインストールして実際にプレイは出来ています。ダウンロードが面倒なので3つくらいしかゲームは試していませんけど:-)

このLinux版Desura Clientの面白いのは、ウェブブラウザーの機能も取り込まれている事なんですが、実はWebkit……どころかChromeベースらしいんですよね。実際はChromiumベースですけど。「chromiumembedded」という名前からしてChromiumを組み込んでそうなフレームワーク? を使用しているらしいです。

それと以前も書いたようにGUIツールキットとして「wxWidgets」という、ちょっと珍しい組み合わせみたいです。お手本であるSteamも最近になってClientをWebkitベースに変更していますしUbunntuのソフトウェアセンターもWebkit(といっても、フル活用ではなく、バナーの表示等のみらしい?)を使っていますがChromium自体を使っているのは大きな特徴と言えるかもしれません。

実際使ってみましたが思った以上に安定していますし動作もスムーズです。正直Windows XP上のSteam Clientよりも動作、安定性ともに上な気がしました:-) まぁSteamは現状のDesura Clientよりも多機能ですけど。ちなみにこのchromiumembeddedを使用しているプロジェクトとしてWindows版のEvernoteがあるそうです。使ったことはありませんけど。chromiumembeddedは要チェックなプロジェクトかもしれませんね。

#Picasa
立ち上げると、この画面が出て来ます。

購入したゲーム一覧。ちなみにThe Humble Indie Bundleで購入したモノです。
H.I.Bで買うとSteamにもDesuraにも登録出来るからお得です:-)

World of Gooも対象になっていました。ラッキー。

ゲームのチェンジログも見る事が出来ます。こまめに更新してくれるデベロッパーは応援したくなります:-)

ダウンロード中

完了すると、このような同意書が掲示されます。

唯一の「AAAゲーム」である「Oil Rush」:-)
流麗なベンチマークテストで有名なUnigine Corp製ですね。今だと1500円くらいで買えます。

現在、注目度NO.1の「DOOM3」。残念ながらDesuraで直接購入する事は出来ません:-(

ゲームによっては、こんな感じで設定出来ます。

以前取り上げた「Nexuiz」の後継プロジェクト「Xonotic」もDesuraからボタン一発でインストール可能です:-)

こんな感じのダイアログが。Unityにも対応してくれてるみたいです。というか、現在のメイン開発環境がUbuntuらしいです:-)

こんな感じで、自動的に最新バージョンにしてくれるらしいです。素晴らしい:-)

#YouTube
Desura Linux Beta - Ubuntu 11.10, Oneiric Ocelot beta2 - YouTube
http://youtu.be/zH_WrdDwwSM



Desura Linux - Beta Update news | Desura
http://www.desura.com/news/desura-linux-beta-update

chromiumembedded - A simple framework for embedding chromium browser windows in other applications. - Google Project Hosting
http://code.google.com/p/chromiumembedded/

Chromium Embedded Framework Forum • View topic - Evernote 4 for Windows uses CEF
http://magpcss.org/ceforum/viewtopic.php?f=11&t=165

2011年10月2日日曜日

フォントな話

もうそろそろUbuntuの新しいバージョンがリリースされますね。実はこっそりとVirtualBoxで試してるんですが正直かなり良いです:-) といっても仮想なのでUnityではなくUnity2Dしか試していませんけど。全体的には現行のブラッシュアップといった感じですがログインマネージャがGDMからLightDMに変更されてたりソフトウェアセンターの使い勝手が上がっていたりと改善が見られますし。特にLightDMはいいですね。シンプルでありながら美しさを感じます。

まぁいいや、そのUbuntuですが最近はお洒落に目覚めたのかデザイン面でのテコ入れが多くなってきているようです。その改善のうちの1つに「フォント」があります。Canonical自らがUbuntu用のデフォルトフォントを制作していますし。その名も「Ubuntu Font Family」。何というか、まんまですね:-) 「名は体を表す」といいますが自らを表現する為に新たにフォントを作るというのはなかなか気合が入っていて宜しいと思います。製品としてのオリジナリティを高める事になりますしね。

そのフォントですがLinuxで使われているフォントに興味が湧いたので自分なりに調べてみました。といってもホントにごく一部分しか理解出来ていません。正直フォントは奥が深すぎて一朝一夕には調べられる代物じゃ無いですし。なので今回は主にWindows環境の代替として使われているフォントについて調べてみました。

そのWindowsですが「コアフォント」と呼ばれるインターネット用の標準フォントのパックがあるようです。これが実質的なインターネット上でのデフォルトフォントになるのかな? Wikipediaによると2007年にマイクロソフトとアップルの間でフォントに関するライセンスの更新によってコアフォントがアップル製品の利用者にも使えるようになると発表されたみたいですね。これでWindowsとMacintoshで英文フォントに対する互換性問題は一応解決済みなようです。普通ならそれでめでたしめでたしな訳ですけどLinuxや他のOSを使っている極少数のユーザーには互換性の面で取り残されてしまっています。

この問題を最初に解決しようとしたのがRed Hat。いくつかあるWindowsのコアフォントのうち「Arial」「Courier New」「Times New Roman」(順に、現在もっとも普及しているサンセリフ/等幅/セリフフォント)の3フォントに置き換えて使用可能な「Liberation」3書体をリリースしたのが同じく2007年。リリースの理由は後述のリンク先を読んでもらえば判りますが主な理由は以下の部分だと思います。以下抜粋。
Liberationフォントは、文書をフリーなオペレーティングシステムとWindowsとで共有する際に、フォントの違いが原因でユーザがやむなく文書を整形し直すことがないように、Windowsコアフォントとフォントメトリックス的に同等になる(つまり各文字の占める横幅の長さが、対応するWindowsのフォントと等しい)ように設計されている。
Red Hatはかなり以前より、オペレーティングシステム間での相互運用性を実現するための高品質なフォントに関心を寄せていた。Red Hat次席法務顧問兼秘書役のMark Webbink氏によると、1990年代後期のRed HatディストリビューションにはArial/Courier New/Times Roman書体が含まれていたが、Microsoft社の著作権の侵害にあたるとしてサードパーティに訴えられたのだという。そしてその後、その争議については示談が成立し、2004年にRed HatはWindowsコアフォントとフォントメトリックス的に同等なAgfa Monotype社のプロプライエタリなフォントであるAlbany/Cumberland/Thorndale(各フォント名の頭文字は、それぞれが置き換える各Windowsコアフォントの頭文字に対応している)という3種類のフォントのライセンスの取得を発表した。これらのフォントはRed Hatの商用パッケージのExtras CDに含められて配布されたが、Webbink氏によると「フリーでもオープンでもなく、Red Hatにとって歯がゆい思いがするものだった」という。
ここに書かれている通り、このLiberation3書体の重要な点はWindowsの3書体のフォントメトリックス的に同等になる点であり、これによって高レベルでの文書の互換性が可能になったという事ですね。ここでふと気付いたのですが以前にも似たような話を聞いた事があったなぁと……。

実は数カ月前にGoogleがChrome OS用にオリジナルフォントを開発したという記事をこのブログで書いた事がありました。そのフォントも3書体同時リリースでした。そのフォントは「Arimo」「Cousine」「Tinos」の3つ。名前からも解る通りそれぞれ「Arial」「Courier New」「Times New Roman」の代替フォントのようです。
Arimo was designed by Steve Matteson as an innovative, refreshing sans serif design that is metrically compatible with Arial™. Arimo offers improved on-screen readability characteristics and the pan-European WGL character set and solves the needs of developers looking for width-compatible fonts to address document portability across platforms.
と説明にも書いてあるので基本的にはRed Hatの「Liberation」3書体と考え方は同じようです。違う点はライセンスですかね。「Liberation」3書体は例外規定付きの「LGPL」。GoogleのChromeフォントは「SIL Open Font License (OFL) 」だそうです。ライセンス以外にも自前で用意する必要性があったのかもしれませんが。まぁお金持ちなんでしょう:-) ちなみに前述の記事の中で以下のように書かれてもいるので実際にかなりお金が掛かるのでしょうね。商用レベルのフォント制作というのは。以下抜粋。
Webbink氏はLiberationフォントの制作に必要となった経費について正確な数字は明らかにしなかったが、「膨大な費用がかかった……が、正直に言ってRed Hatは得られた結果にかなり満足している。Liberationフォントは非常に魅力的なフォント集だと思う」と述べた。
また同じ記事の中で日本語フォントの事にも触れていたようです。
また別の現時点での問題点として、Liberationフォントには西ヨーロッパ、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパの各言語の文字(ラテン文字、ギリシャ文字、キリル文字)しか含まれていないということがある。Webbink氏によるとRed Hatは、フリーのフォントのサポートが今なお貧弱であるインド諸言語、日本語、中国語の文字にも後々は対応したいと考えているとのことだ。
この記事が書かれたのが2007年で残念ながら2011年の現在でもRed Hatから日本語フォントのリリースはされていない? ので、その後の方針が変化してしまったのかもしれません。またGoogleのChromeフォントの方も先日Chromium OSで調べてみた限りでは日本語フォントとして「IPAフォント」が使われていたので、今のところGoogleが新たに日本語フォントを用意しているという確証は掴めませんでした。

もし出来るのであれば、やはりWindowsで標準的な日本語フォントである(あった)MSゴシック/明朝フォント、あるいはそのベースとなっているリョービフォントを用意してくれると日本語での文書の互換性はかなり高まったのにと少し残念に思いますね。IPAフォントも実用上は問題ないレベルなんですけどね:-) Googleとしてはオンライン上で文書を編集できるGoogle Docs上でWebフォントとして提供出来れば特に問題無いのかもしれませんけど。

ちなみにIPAフォントですが以前何処かの記事で開発費用にも触れていて、確か数億円だと書いてあった気がするのですが今調べてみても肝心の記事が出てきませんでした。残念。あと現在でもメンテナンス費用? として年間3千万とかなんとかって話も何処かで聞いた気がするのですがうろ覚えなので本当かどうかわかりません:-)

まぁ大げさではなく日本語フォントの開発、特に商用フォントレベルで同系統の5書体となると開発費が相当高くなるのは仕方ないでしょうね。昔と比べて現在だともう少し安く調達出来るのかもしれませんが。あくまで素人の意見なので本当のところどうなのかはわかりませんけど。

いきなり最初の話「Ubuntu Font Family」に戻りますが、このフォントも残念ながら日本語フォントは今のところ無いようです。しかし一応日本語を含む「CJK」対応も考えてはいるようです。詳しく見ていませんが「WenQuanYi」という中国系のフォントプロジェクトとの連携を考えているらしい?

うーん正直これは日本人的にはあんまり嬉しくないかも。まだ具体的な話は見えてきませんけどね。正直CJK複合フォントは品質的にベースとなるフォント(この場合中国フォント)に引き摺られてしまう場合が多いので日本語フォントの漢字部分の品質がどうなるのか一抹の不安が……。

日本語、特に書体も1つだけならM+フォントベースの方が良いような気もしますけど、どうなんでしょうね。最近はIPAフォントだけでなくモトヤフォント2書体やAndroidのDroidフォントという商用フォントもオープンなライセンスで公開されていますしね。

気軽な気持ちでフォントの事を書き始めたのですが正直自分のような素人には到底まとめきれる代物では無かったようです。知識も付け焼刃で肝心な事は全然理解していませんし。正直全部消そうかとも思ったのですがここまで書いちゃったので晒し者として公開する事にします。とにかくフォントは難しすぎるので出来れば専門家の皆さんの協力が無いと良い解決策は見つからないのではないかと今更ながら危惧しております。上手い解決法が見つかるといいのですけどね:-)

#外部リンク
コアフォント - Wikipedia
コアフォント - Wikipedia

Red Hat、Windowsのコアフォントと置き換え可能なフリーのフォントをリリース - SourceForge.JP Magazine : オープンソースの話題満載
http://sourceforge.jp/magazine/07/05/22/0040255

Ubuntu Font Family
http://font.ubuntu.com/

Google Web Fonts Arimo
http://code.google.com/webfonts/specimen/Arimo

Ubuntu Font CJK : Blueprints : Ubuntu Font Family
https://blueprints.launchpad.net/ubuntu-font-family/+spec/design-o-ubuntu-font-cjk

M+ FONTS
http://mplus-fonts.sourceforge.jp/

WenQuanYi - Wikipedia, the free encyclopedia
http://en.wikipedia.org/wiki/WenQuanYi

#内部リンク
BLOG.MINAWA.NET: Chrome OS のコアフォント
http://blog.minawa.net/2011/01/chrome-os_8708.html