ページ

2012年9月7日金曜日

SFLPhone 1.2.0 リリース

数カ月前に発表された050番号を無料で持てるSIPアカウントサービス「FUSION IP-Phone SMART」の話題で、Ubuntuで使えるSIPクライアントとして紹介した「SFLPhone」のバージョンが「1.2.0」に上がりました。

実はこの前ブログに書いた後に、自分なりに気になる部分があり、SFLPhoneの翻訳を「Launchpad」上で進めていたのですが、今回の1.2.0で私の翻訳部分が無事取り入れられたみたいです:-P

といっても、既に8割方は日本語化されていたので、細かい調整くらいしかしていませんけどね。専門用語はそのまま手付かずですし:-( まぁ意味的には以前の訳より、多少自然な日本語になったのではないかと思っています。ちなみに1.2.0以降に更に手直ししましたので、上手く行けば1.3.0にも修正部分が取り入れられると思います。

その「SFLPhone」ですが、どうやらKDEの正式なソフトウェアとして採用されたようです。素晴らしい。このSFLPhoneは基本的にGUIツールキットを選ばない仕様になっているらしいので、KDE向け、GNOME向け、更にはCUIのみといったクライアントが複数存在しているようです。

他にも、このバージョンからARM環境への移植も正式に始まったようで、それに合わせて柔軟な機能選択が可能になったようです。もしかしたらですが、Raspberry Piのような非力なARM機器でも、簡易的なSIP端末として仕上げる事も可能になるかもしれませんね:-P

まぁ今なら古いAndroid電話機やパナソニックのハードウェアSIP電話機のようなものがあるので、そんなに需要がある訳でもないでしょうが、コーデックの拡張や多機能との連携等が比較的自由に出来るLinuxボックスで動かせるようになるというのは面白いかもしれません。何と言っても安いですし。まぁRPiの場合、音声入力部分が無いので、USBやBluetooth経由になると思いますが……。

コーデック部分ですが、先日のFirefox 15 で期待の「Opus」のネイティブなデコードが可能になりましたね。本当に素晴らしい。これで基本的にはSkypeと同等のVoIPコーデックがオープンソースソフトウェアに使用可能になったという事ですし。当然、SFLPhoneにも使用可能になる予定です。それも近い内に。

また、Opusと並んで期待している「Codec2」ですが、こちらにも動きがあるようです。どうやら、Codec2にVoIP向けの4kbpsバージョンを追加する予定みたいですね。

基本的にCodec2は、デジタルなアマチュア無線向けのコーデックなのですが、VoIPにも使いたいという声が多く、実際Asteriskや、いくつかのSIPクライアントで使用出来るようになってきているようです。

ただ現状のSIPの仕様では、いくらコーデックが4kbpsで使用出来るといっても、その他のオーバーヘッドが必ず追加されるので、あまりコーデック自体のビットレートは関係無いみたいなんですよね。そりゃ、低いに越した事はないのでしょうが……。

とはいっても、4kbpsというのは、プロプライエタリな低ビットレートなコーデックの代表格である「G.729」の8kbpsと比べても半分のビットレートで済む計算なので、かなり優位性はあると思います。

現状のCodec2は更に低い2.4kbpsですが、その分、音質は犠牲に成らざるを得ないですからね。4kbpsまで緩めれば、音質はその分余裕が出てくるでしょうし。まぁあくまで素人の意見ですけど。

ちなみに、この4kbps版Codec2の開発ですが、どうやら匿名の某企業からの支援を受けての開発なようです。一体どこなのかは明らかにされていませんが、なかなか粋な計らいですね:-P

最後にまたSFLPhoneの話題ですが、Opusの対応と並んで、上記でも名前が出た「G.729」の対応も視野に入れているそうです。とはいっても、自由なコーデックであるOpusやCodec2と違い、G.729はプロプライエタリなコーデックなので、実装出来るからといって、気軽に誰でも無料で使えるという訳でもないでしょうけど……。続報を待ちたいと思います。

#Picasa
以前はこんな感じでちょっと表示がおかしかった


直しときました:-P 




#追記
そうだ。肝心のUbuntuでの1.2.0の追加方法を書くの忘れてました:-( といっても、SFLPhoneのウェブサイトに書いて有りますけどね。
sudo add-apt-repository ppa:savoirfairelinux
sudo apt-get update
sudo apt-get install sflphone-client-gnome
これだけです。ちなみにGNOME版クライアントは、アドレス帳がevolutionのモノらしいので、正直使い勝手が悪そうです。って、使ってないので判りませんけど。

あと、ARM版への移植と併せてか、Andoroid版の開発も進んでいるようです。Androidにはデフォルト(ストック?)なSIPクライアントもありますし、他にもいくつか有料、無料のSIPクライアントがありますが、どれも決定打が無い印象なので、もしかしたらSFLPhoneベースのSIPクライアントが主流になる可能性もあるかもしれませんね:-P 選択肢は多いに越したことはないですし。

それと見て判る通り、携帯番号の後ろに"@fkr2.fusioncom.co.jp"といったドメインが追加されてしまいます。このままだと折り返しかける事が出来ません。また"fkr"の後ろも1や2といった番号が複数あるので、アドレス帳に登録する際に非常に面倒くさい事になりかねません。ソフトウェアによっては出たり出なかったりするようですが、常用するには何かしらソフトウェア側で対処しないといけないかもしれませんね……。

#外部リンク
Stable version 1.2.0 released | SFLphone - SIP/IAX2 softphone and VoIP client for GNU Linux
http://sflphone.org/news/stable-version-120-released

Stable release | SFLphone - SIP/IAX2 softphone and VoIP client for GNU Linux
http://sflphone.org/download/stable-release

SFLPhone KDE client joins KDE family | KDE.news
http://dot.kde.org/2012/08/21/sflphone-kde-client-joins-kde-family

SFLphone - Story or Feature #13273: Integrate opus codec - Savoir-faire Linux
https://projects.savoirfairelinux.com/issues/13273

SFLphone - Story or Feature #14301: G729 support - Savoir-faire Linux
https://projects.savoirfairelinux.com/issues/14301

Codec 2 wins the ARRL Technical Innovation Award « Rowetel
http://www.rowetel.com/blog/?p=2647

#内部リンク
BLOG.MINAWA.NET: FUSION IP-Phone SMARTを試す その2
http://blog.minawa.net/2012/05/fusion-ip-phone-smart-2.html

BLOG.MINAWA.NET: OpusとCodec2
http://blog.minawa.net/2012/06/opuscodec2.html

BLOG.MINAWA.NET: Opusの活躍は案外早いかも?
http://blog.minawa.net/2012/06/opus.html

0 件のコメント:

コメントを投稿